RS小説「禁断」第十話「姫たちの試練」 | 不吉な赤石の記録

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ミリー「ちょっとぉ!!セシルゥー!!」
ミリーがいかにも不機嫌そうに叫ぶ。
セシル「なんだよ、朝から怒鳴るな。」
眠たそうにセシルが言った。
セシルは何やらかごのようなものを持っている。

セシル「しょうがないだろ、それにこっちのほうが水も節約できるし・・」
ミリー「でもぉー!!」
二人が言い争っている。
カーク「何かあったのか?」
いきなりセシルの横にカイルが現れた。カイルは思わず後ろに飛びのけた。
セシル「いつもいつも急に出てくるな!!びっくりしたぁ・・」
カーク「すまんすまん。で、何があったんだ?」
セシル「それが・・」
ミリー「だってセシルがぁー!!」
セシルが話す前にミリーが大音量で叫んだ。
途中で言葉が突っかかり面倒になったセシルが事情を説明した。
カイル「いいじゃないかそのくらい。」
ミリー「あんたたち・・絶対モテないわよ・・。」
ぶすっとしながらミリーが吐き捨てた。

シェン「んー、どうしたー?」
明らかに寝起きなシェンが現れた。
セシル「ミリーがな・・」
すらすらと事情を説明した。


シェン「いいじゃないか、パンツ一緒に洗うくらい。」
ミリー「だって私年頃の女の子なんだもの!!そのくらい気にするわよ!!」
シェン「いーじゃん、パンツくらいで騒ぐなって。」
ミリー「さっきからパンツパンツ言うなー!!!!!」
思いっきりミリーが怒鳴った。シェンは思わずのけぞった。
全く、といわんばかりにミリーは腕を組んで首を振った。

アルス「全く、だだこねるんじゃないの。」
いつのまにかアルスがいた。
ミリー「だってぇー!!」
アルス「いいじゃない、そのくらい。」
なだめるようにやさしく言う。
アルス「それに、ほら、みんなそこそこいい男だし・・」


アルスの言葉に全員が驚愕した。
ミリー「ちょ・・ちょっとアルス・・」

全員無言になりただ呆然とアルスを見ている。
アルス「え?何?」
本人はみんなの反応に首をかしげている。


沈黙が続いた。


セシル「・・・・じゃあ洗うぞ。」
沈黙を破ったのはセシルだった。
ミリー「・・・ぅぅ。」
ミリーはぶすっとしているがしぶしぶ納得したようだ。
シェン「腹減ったー、飯ー!!」
???「はいはい、もうすぐできますよ。」
一人の女性が現れた。
アルス「あれ?女の人もいるの?」
このギルドにアルスは女性がいると思っていなかった。
カイル「ああ、まぁ三人しかいないけどな。給仕のジェーンだ。」
ジェーン「よろしく、アルスちゃん、ミリーちゃん。」
微笑みながら言った。
アルス&ミリー「うん、よろしく。」

シェン「いただきまーす!!」
そういうとシェンは物凄い勢いでかっ込み始めた。
そんなシェンは無視してカークが言った。
カーク「ところで・・お前達は戦えるのか?」
ミリー「馬鹿にしないでよ、戦えるわ。」
ミリーが言う。
アルス「ところでシエルさんとモサモサさんは?」
カイル「モサモサ・・・シエルとディンなら教会に用があるとかで昨日の夜に出かけたよ。」
アルス「ふーん。あ、これ美味しい!」
スクランブルエッグを口に運ぶなりアルスが言った。
ジェーン「私の得意料理なんですよ。」
アルス「おいしー!!」
ミリー「え、あ、ほんとおいしー!!!」
二人がスクランブルエッグを無我夢中で食べ始めた。周りの声はもはや聞こえないようだ。
二人がスクランブルエッグを食べ終わると、待っていたとばかりにカークが言った。
カーク「本当に戦えるか、テストをしたい。」
ミリー「うん、いいわよ。受けてたってやろうじゃないの。」
即答した。ミリーとアルスは目を合わせて頷いた。
カーク「よし、相手になるのはそこの二人。サラとエバだ。」
サラ「え?私達?」
カークの指指した先には二人の女性がいた。とても似ている。
カーク「姉妹のランサーとアーチャーだ。サラが姉でエバが妹。」
ミリー「二人ともよろしくねー!!」


朝食を食べ終わると広場へ連れて行かれた。
カーク「ここでテストを行う。万が一のときのために薬は大量に用意してある。」
大きく息をすい、手を上げる。
カーク「はじめ!!」
エバ「マジカルアロー!!」
声がかかると同時にエバは狙いを定めて魔法の矢を射った。
ミリー「えい!!」
スリングで弾丸を投げて矢にぶつける。矢と弾丸は叩き落された。
サラ「ラピッドスティンガー!!!」
いつの間にかサラが近づいてきていた。物凄い勢いで槍をついてくる。
アルス「ギガンティックワンド!!!くっ・・」
指揮棒を巨大化させて槍を叩き落した。
サラ「いまよ!!」
ハッとし、二人が前をみると、エバが弓に大量の矢をつがえて、狙いを定めていた。
エバ「ランドマーカー!!」
矢が飛び散ったかと思うと、地面に刺さり、爆発を起こす。
アルス「くっ・・ライトニングワインダー!!!」
アルスが高速回転しだし、3本の稲妻が飛び出した。
一本はサラを追い、もう一本はエバに向かって伸び、最後の一本は大量の矢にぶつかる。
矢が大爆発を起こす。
サラ「く・・キャアァアア!!!」
ミリー「やった!!」
しかし、雷を受けたサラは消え去った。次の瞬間…
サラ「ダミーステップ。」
ミリー「え!?」
サラ「エントラップメントピアシング!!!」
サラが分身し、ミリーを取り囲む。
ミリー「くぅ・・ランダムショット!!!」
四方八方に弾丸を放つ。ミリーの前方の分身が消え去った。
ミリー「今だ!!」
ミリーは姿勢を低め、前に飛び出す。
槍はミリーの肩をかすめた。
ミリー「う・・」
アルス「くっ・・もう・・!!」
アルスの放つ雷がエバの放った矢に押されている。
ついにアルスの雷が消え去った。
アルス「キャアァアア!!!」
ミリー「アルス!!!」

アルスはその場に倒れた。ミリーと同じような、少女の姿になっていた。
エバに放った雷はアルスが倒れたことにより、かき消されていた。
全員は何があったのかわからず、驚いていた。
サラ「な・・なにがあったのかはわからないけど、あなた達の負けよ。早く治療してきなさい。」
ミリー「う・・」


ミリー「うわあぁあああぁあん!!!!」
いきなりミリーは大声で泣き始めた。
エバ「え?何!?」
ミリーが地団太を踏んだ。すると、ミリーの姿が消えた。
サラ「え?」
ボウンッ!!!
サラの背後にミリーが現れた。
ミリー「ビックリびんたぁ!!!」
ミリーが巨大に変形した手でサラをぶった。
サラ「キャァ!!!」
エバ「え・・キャッ!!!」
サラはエバのところまでふっとんだ。
ミリー「今だ!!ポーション投げぇ!!」
アルスに向かってスリングを振る。
すると、アルスの傷が治っていく。
アルスは立ち上がるとたちまち元の女性の姿になった。


アルス「ありがとう!!ミリー、いくわよ!!」
ミリー「ええ!!」
二人とも大技の構えに入る。
サラ「くるわよ!!」
サラとエバも対抗するために大技の構えをする。
ミリー「ゴリアテスレイヤー!!!」
アルス「ウルトラノヴァ!!」
サラ「マルチプルツイスター!!!」
エバ「グランディングファイヤー!!!」


大量の星と火の矢が降り注ぐ。大人数の分身が二人に襲い掛かる。
ミリーの弾丸は分身をかきわけながらサラへとむかっていた。


ズドン!!!

大きな音が響いた。ミリーの弾丸がサラに命中した。
しかし、サラはとっさに槍を構えて防いでいた。が・・


サラ「く・・う・・!!」
槍がミシミシと音を立てる。そして・・

バキッ

衝撃に耐え切れなかった槍はついに折れてしまった。

エバ「サラ!!!」

ミリー「そこっ!!」
大量の矢と星の合間から弾丸を放つ。


エバ「キャッ!!」
弾丸はエバの手にあたり、エバは弓を落とした。


ミリー「私達の勝ちよ。ふふん。」
勝ち誇ったようにミリーが言った。


カーク「よし、合格だ!!」
カークが明るい声を出した。
カーク「実はアルスが倒れたところで負けてても合格だったんだけどな。」

アルス「え?」
ミリー「じゃあ私あんなに頑張らなくてよかったの?」
カーク「ま、そういうことだな。」


ミリー「ひどーい!!!」
またミリーが大音量で騒ぎ出した。
そこにシエルとディンが帰ってきた。

ディン「ただい・・うわっ!!!」
ミリー「モサモサー!!!」
騒ぎながらミリーがディンにとびついた。
ミリー「ひどいのー!!!カークがぁー!!!」
ディン「ちょ・・分かったから、分かったから・・おい!!シエルー!!!!」
シエル「またモテモテだな。うらやましいぞ。」
ディン「黙れおっさん!!!ちょ・・お前!!!」
アルス「あーずるいー!!私もー!!!モサモサー!!!!」
ディン「お前ら・・やめろー!!!!!」



-----続く-----

またモサモサフィニッシュw

ちょっとぐらいの変身はありかなーと思ってアルスに雷使わせて見ました。

雷って派手だしねー。

次はあの殴りテイマーとサマナーが登場しますよ。

ちなみに原作に忠実に作ってるつもりですがネタキャラがかなり出てくるのはおいといて・・w

ミリーは物理プリ・・ネターwww


では。

See you next time!(^▽^)ノバイバーイ